中国鉄路で旅に出よう!−はじめの第一歩
まずはきっぷを買おう!

まずはじめにきっぷのせつめい

中国の列車に乗るためにしなければならないのが、ご存じの通り「きっぷを買う」ことです。たかがきっぷとお考えの節もあろうかと思いますが、ここは一応外国の列車、きっぷを手にするまでの流れを紹介します。

まず頭に入れなければいけないのは、中国ではきっぷを買う時には必ず「車次」という列車番号を指定して買わなければならないことです。要するに日本のようにきっぷさえ買えばどの列車で行ってもいいということはできないのです。(逆のことをいうと必ず座れるということなのです。ただし例外もあり)

では具体的に横のきっぷを例に説明します。

このきっぷは上海南から紹興までの軟座(一等座席)です。この列車の車次は「T743次」です。「新空調軟座特快」と書いてありますが、この列車は新型空調車の特急列車です。上海南−紹興間は289Kmなので料金は57元です。時刻表の料金表には新型空調車の軟座快速のカテゴリーになります。始発駅から乗るので座席指定してあり10号車の004号という席です。この列車の発車時間は2006年9月17日11時08分です。「限乗当日当次車」と書いてありますが、これは記載されている日に発車するこの列車に乗らなければ無効ですよ、という意味です。「在2日内到有効」はこのきっぷの有効期限は2日という意味です。右上に「上海+マル售」と記載されていますが、これはきっぷの発売地です。

座席の種類は軟臥(Ruan Wo:一等寝台)、硬臥(Yin Wo:二等寝台)、軟座(Ruan Zuo:一等座席)、硬座(Yin Zuo:二等座席)の4種類あります。きっぷの発売開始ですが、これは駅によってまちまちですが概ね7日前から発売されます。
きっぷの入手方法あれこれ

きっぷの入手方法ですが、大きく分けて3つあります。

  1. 日本の旅行社に手配してもらう
  2. 中国国内の旅行社に手配してもらう
  3. 駅で自力で買いに行く

1番の日本の旅行社に手配してもらう方法ですが、ハッキリ言ってオススメしません。値段も正規料金と比べると数倍、下手をすると10倍近くかかります。また日本では中国鉄路のきっぷの発券はできず現地の指定された旅行社や空港などでの受け取りになります。依頼するか依頼しないかは、あなたに任せます。

2番目の中国の旅行社に手配してもらう方法ですが、比較的手数料も安く(50〜100元程度)楽にきっぷが手に入ります。最近は日本人や日本語を話せるスタッフのいる旅行社も増えてきているので、長距離列車の軟臥など手に入りにくいきっぷを手配する場合はいいかも知れません。ホテルによってはきっぷを代理購入してくれるところもあるので一度相談してもいいでしょう。

3番目の自力で駅で買うですが、これが弊サイトの目的です。旅行社に依頼するのは確かに楽ですが、自分で苦労して手に入れたきっぷで是非とも列車に乗ってください。これからお話しするのは自分できっぷを買う方法です。

駅に行く前に希望の列車を調べておこう

きっぷの説明の次にはいよいよ購入ですが、駅に行く前にできれば希望の列車を調べておきましょう。というもの駅のきっぷ売り場はいつも混雑しています。そういうところで列車を調べるのも厄介ですし、スリさんも近づきかねないです。

一番手っ取り早いのは時刻表を見ることです。最近は日本でも購入できるようになりましたので余裕があるのなら手に入れておきましょう。現地の駅の売店でも売っています。(10元)

読むのが難しいのでは?と思われる方がおられると思いますが、日本の時刻表を読み慣れている方なら誰でもOKです。注意する点は下り列車は上から下へ記載されていますが上り列車の場合は下から上へ記載されています。

これも面倒なあなた!そんなに面倒くさいんだったら旅行社で買ってもらえば、と言いたいところですが今はとても便利なサイトがあります。(中国語が読める環境で使ってください、もっともWindows XPなら最初からインストールされています)

これらのサイトでは乗車駅と下車駅を選択するだけでその区間を通る列車が瞬時に検索できます。データも割と頻繁に更新されているのでデータが古すぎるということはないでしょう。うちのWEBサイトでも以前は時刻表をアップしていましたが、面倒くさいので今は上記サイトにお任せしています。東京の三宅さんという方のご厚意で作っていただいた主要駅の発車時刻表がここにあります。ぜひ参考にしてください。

いよいよ駅で買いましょう

さあ駅に着きましたね、あれっきっぷ売り場はどこだ?と迷われる方が多いと思います。駅舎中央は入り口です。その横か隣の建物に「售票処」と書かれた看板があると思います。これがきっぷ売り場です。さあ中に入ってみましょう。以前は行く方面・等級によって窓口が分かれていましたが、コンピューター管理された現在はどの窓口でもOKです。駅によっては外国人優先窓口がありますが初めてならそこに並んだ方がいいでしょう。また市内各所に列車のきっぷを扱うカウンターもあるのでそこで購入してもいいでしょう。

窓口は大抵込んでいて窓口にたどりつくまでに長ければ1時間はかかるでしょう。また中国人はよく横入りをするというか並ぶのが嫌いなようで、どんどん割り込んできます。それにもめげずにお金を握りしめて何とか窓口に手を突っ込みましょう。そこまでいけたら乗車日・車次・行き先・座席種別・枚数を言いましょう。(もちろん中国語ですヨ)もし言葉が話せない場合は先ほどの内容を紙に書いて渡しましょう。駅員が端末を叩いて調べてくれます。そこできっぷをもらえれば大成功ですが、もし「没有(メイヨー-ない)」と言われてもあせらず他の列車にしてみるか、日を変えてみるか、席種を変えてみるかしてみましょう。それでも駄目ならば今日はあきらめて次の日の朝買いに行きましょう。特に軟臥・硬臥は列車によっては発売開始1時間くらいで売り切れることもあるのでそのつもりで買ってネ!

ここに北京西駅のきっぷ売り場のビデオがあります。雰囲気を味わってください(笑)

当会特製きっぷ購入申込書PDF版 JPEG版があります。印刷してご活用下さい。

これで切符を買うのをめげた方へ、ご安心を!実は2004年4月のダイヤ改正で登場した直達特快「Z列車」はとても買いやすいです。というのも大抵の列車が軟臥のみというデラックスな列車で「高包」と言われる2人もしくは1人用の個室寝台も連結されています。この列車のみ20日前からきっぷが購入可能でしかも往復が買えます。

2007年4月に登場した動車組「D列車」もZ列車同様20日前からきっぷが買え、往復・乗り継ぎきっぷも専用窓口で簡単に買えます。寝台はなくオール軟座編成で高速で走る新幹線扱いのため、同区間の特快よりかなり割高にはなります。

上海駅で軟席きっぷを買われる場合、駅舎向かって左(西側)にある「軟席きっぷ売り場」はオススメです。硬席は買えませんが窓口は空いていますし中国鉄路では珍しいオープンカウンターの窓口ですので威圧感もなく、駅員も比較的親切ですので落ち着いて買うことができます。

さて無事に買えたならば本当に自分の乗りたい列車のきっぷかどうか確認して下さい。きっぷは上海南駅をはじめ主要駅ではコンピューターで発券しているので上のようなきっぷです。最近はたいていこのようなきっぷ(軟券)になってしまい、むかし懐かしい硬券はよほどのローカル駅に行かなければお目見えすることがなくなりました。個人的には寂しい限りです。

中国鉄路では出発地で帰りの列車、乗り継ぎ列車の指定券を買うことは一部を除きできません。理由は全列車の予約情報がオンライン化されていないのです。(システム的にはオンライン化されていますが、諸々の理由でしていないようです。Z、D列車は往復・乗り継ぎとも指定券が買えます)次の区間のきっぷは着いた駅で買って下さい。途中駅から乗る場合は大きな駅の場合何枚かは指定券(寝台券)を扱っていますが、まず買えないので硬座の「無座」を買いましょう。これはズバリ自由席です。しかしこれを買う場合でも車次の指定は必要です。それではいよいよ出発しましょう。

きっぷを買うための中国語講座

先ほど窓口にて中国語で買ってね、と言いましたが、きっぷを買う場合の独特の発音方法と単語がありますので紹介します。(数字の発音など簡単な中国語が出来るという方を前提に説明しています)

列車種別編

略称 正式名称 発音
Z 直達特快 ジー(Zhi)
T 特快 ティー(Te)
K 快速 クワイ(Kuai)or ケイ
N 管内快速 ネイ(Nei)

数字の発音ですが、T35次の列車であれば(Te San shi wu)と発音します。2ケタまでであれば通常の数字の発音で構いません。3ケタ以上になる場合は数字を単音で発音する場合が多いです。例えばK742次の場合は(Kuai Qi si er)と発音します。ただし1は通常(Yi)と発音しますが、単音で発音する場合は聞き違いを防ぐ意味も含め(Yao)と言います。例:N711(Nei Qi yao yao)

座種編

座種 日本語訳 発音
軟臥 一等寝台 ルァンウォー(Ruan Wo)
硬臥 二等寝台 インウォー(Yin Wo)
軟座 一等座席 ルァンツォー(Ruan Zuo)
硬座 二等座席 インツォー(Yin Zuo)
無座 硬座の指定無し ウーツォー(Wu Zuo) or チャンピャオ(Zhan Piao)
高級軟臥 高級寝台 カオジー・ルァンウォー(Gaoji Ruan Wo) or カオパオ(Gao Bao)
上鋪 上段 シャンプー(shan pu)
中鋪 中段 チュンプー(Zhong pu)
下鋪 下段 シャープー(Xia pu)

大体こんな感じです。ちなみに当日は当天(トンティエン)、明日は明天(ミンティエン)、明後日は后天(ホゥティエン)と言います。枚数を言う場合は、張(チャン)という場合と「餃子の王将」でお馴染みの个(ガ)を使います。(例:イーガ、リャンガ、サンガ・・・)

最初に紹介した紹興までのきっぷを乗車前日に買う場合は、下記のように発音(紙に書く場合もほぼ同じ)です。

「明天的T743、到紹興、軟座1个。」

補足事項

中国鉄路では現段階では各駅エリア内のコンピューター予約システムが確立されており、出発地の市内ではどこの窓口でもきっぷを購入することができます。以前は行き先によってきっぷ売り場が分かれていたものです。主要駅では電話・インターネット予約サービスが始まり駅に並ばずに買える方向になりつつあります。ただ短期滞在の旅行者には購入期限の関係で難しいかと思います。

自動券売機も徐々にではありますが設置する駅が増えています。もしこの機械が動いていたならばこれで購入された方が簡単だと思います。瀋陽北駅で見たものはタッチパネル式で結構簡単に買えそうな気がしました。

天津−北京などの城際特快列車は日本とほぼ同じ感覚で、当日の発車前に駅に行けばすぐきっぷが買えるようになり、北京駅にはその列車専用の自動券売機が登場しました。(2007年の提速でその多くがD列車に置き換えられ料金か高めですがさらに楽に買えるようになりました。詳しくはD列車で行こうをご覧下さい)

上海鉄路局管内をはじめ多くの駅で往復の列車の予約・購入ができるようになりました。(原則として管内列車のみ・ただし手数料が5元ほどかかる)2006年9月に上海を中心に旅行しましたが、軟座車に関しては空席管理システムもかなり良くなり、始発列車でなくても指定券が買えています。(特に上海−南京間は良くできています)

また「みどりの窓口」のように全国どの列車のきっぷも購入できつつあります。ただしどの駅でも買えるかは保証できません。とにかく購入時に窓口で聞いてみてください。(駅によっては外国人優先窓口があります。上海駅の場合西南出口西隣の「軟席きっぷ売り場」は硬座・硬臥は買えませんが、中国でも珍しくオープンカウンターになっており、いつも空いていますので、じっくりと駅員と相談しながら買うことができますのでオススメです)


最近登場した磁気化券

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